高性能な家づくりに重要な断熱の話
断熱という性能は、役割のウエイトが大きく、その素材の能力にも幅がありますが、何より断熱材を活かす施工が現場でされているかが重要になるんです。
そんな断熱の要点をまとめると
①建材の断熱能力
②価格
③耐久
④施工
⑤UA値
②価格
③耐久
④施工
⑤UA値
になります。
「断熱材は何を使っているか」ではなく、「断熱材をどの様に施行するか」なのです。
ポイント① 建材の断熱能力
断熱性能とは
まず、住宅において断熱というのは、熱を逃さないように外気から屋内の熱を守ってくれる役割のことを指します。その名の通り「断熱材」は、この役割を担う目的で作られたもので、種類も数多く存在します。断熱材の特徴については、以前のコラムで触れているのでそちらをご確認ください↓
関連記事:断熱材の特徴も紹介「高性能な住宅って?」
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断熱材以外で断熱性能を高める建材は?
今回は、断熱材以外の、家を構築している建材について考えたいと思います。形あるもの全て、熱伝導があります。では、断熱材以外の建材はどうなのでしょうか?
例に挙げると、
・木造建築物の[木]
・基礎に使われる[コンクリート]
・軽量鉄骨や重量鉄骨の[鉄]
などです。これら建材は、断熱材ではありませんが、それぞれの素材が持つ「熱伝導率」という数値で、断熱の能力を表すことができます。
例に挙げると、
・木造建築物の[木]
・基礎に使われる[コンクリート]
・軽量鉄骨や重量鉄骨の[鉄]
などです。これら建材は、断熱材ではありませんが、それぞれの素材が持つ「熱伝導率」という数値で、断熱の能力を表すことができます。
断熱する建材の特徴[木]
木は、0°C以下にはならないと言われており、スキーなど冬のアクティビティをされる方は、木を避ける様に木の周りだけ雪が無い状態を見た事があるかもしれませんが、ツリーポットと言って、雪の温度より遥かに暖かい木が作った現象だと言えます。
熱伝導率は、0.15W/m・K ※木材の種類によっても違いがあります。
熱が伝わりにくく断熱材に等しい能力を発揮します。
断熱する建材の特徴[コンクリート]
コンクリートは、熱を蓄えやすく、熱伝導は悪いが、蓄えてしまう事で、環境からズレた温度になる事が考えられます。夏、夜のコンクリートが暖かかったり、冬や春先の昼間にコンクリートが冷たく感じた事はないでしょうか。
コンクリートも断熱材としての期待より、構造強度を期待して使われます。
熱伝導率は、1.5W/m・K
コンクリートも断熱材としての期待より、構造強度を期待して使われます。
熱伝導率は、1.5W/m・K
鉄とコンクリートは断熱効果は無く、それでも建材として使われている為、その熱伝導を食い止める断熱構造を施行する必要があります。
断熱する建材の特徴[鉄]
鉄は、鍋やフライパンで使われる様に鋼材である鉄は熱を伝えやすい能力があります。
また、環境の温度に引っ張られやすい素材とも言えます。夏は熱く冬は冷たい。
熱伝導率は、84W/m・K
断熱能力よりも構造強度を期待して使われる素材です。
また、環境の温度に引っ張られやすい素材とも言えます。夏は熱く冬は冷たい。
熱伝導率は、84W/m・K
断熱能力よりも構造強度を期待して使われる素材です。
ポイント② 価格によっても断熱性能は変わる
価格は、おおむね能力に比例します。能力の高いもの、すなわち断熱性能の優れている断熱材は高価になる傾向があります。また、その反対の性能の低い断熱材は、安価な傾向にあります。
断熱材の比較をして、その断熱材が世の中の断熱材で、どれ程のランクなのかは知っておくべきです。
くれぐれも「大丈夫です」などと根拠の無い、又は証明出来ない住宅会社の営業マンの発言だけで、信頼に置き換えないで下さいね。
ポイント③ 断熱性能にも耐久と劣化は付きもの
耐久とは、劣化です。断熱材も残念ながら、必ず劣化します。劣化するとどうなるか?断熱能力が下がってしまいます。分かりやすくイメージすると、年々光熱費が上がっていきます。それは、外気から内気を守れなくなっていくという事です。守れなくなるという事は、外気と内気がぶつかる場所が生まれます。すると結露になって、カビやアレルギー、白蟻発生の原因になります。窓ガラスが結露するならまだ見えているので、拭き取るなどの対処ができますが、これが壁の中、いわゆる壁体内結露となれば厄介ものです。目に見えない場所で悪影響は進行していってしまうのです。
ポイント④ 施工の質が断熱性能を左右する
施工は、現場で能力を発揮出来る正しい施行がされているかという事です。これは、現場主導型ではなく管理主導型である必要があります。現場主導型とは、簡単に言えば[職人まかせ]です。どうすると正しい取り付け方になっているのか、管理主導型で[管理者]が指示出来る能力が必要であり、かつ現場管理されている環境が重要になります。
施工能力の高さを見極めるための構造見学会
ただ、展示場をまわっても、完成見学会に参加しても、この現場管理環境を確認する事はできません。なぜなら、展示場も完成見学も、施工が終わってしまった後でしか見る事ができないからです。では、どうすればよいかと言うと、建築途中の現場を見学できる、「構造見学会」に参加されることをオススメします。どんなに高性能な断熱材を使っているとしても、その施工状況が悪ければ、暮らし始めてから肌で感じる“快適さ”には繋がりません。ぜひ、壁の中を目で見て確認されてください。
構造見学については、こちらのブログもご参照ください。
関連記事:完成見学だけでは分からない?!構造見学のススメ
構造見学については、こちらのブログもご参照ください。
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ポイント⑤ 断熱性能の高さを示すUA値
UA値とは?
UA値とは、外皮平均熱貫流率の事で、建物の断熱能力を表す計算値です。その家の熱がどれだけ逃げやすいかを計算上で測る建物能力です。UA値は、建物の資材である素材を断熱能力の値として取り決めしてあり、外皮面積から、窓(熱が奪われる場所)面積を引いた表し方と言うとイメージしやすいと思います。
施工品質の高さがUA値通りの快適さにつながる
UA値は「建物能力通知表」と捉えていただければ、その必要性を感じられると思います。先述した構造見学ができないとしても、まずはこの数値を確認することで、断熱性能の表面的な確認はできると思います。表面的とお伝えしたのは、UA値はあくまで数値上の計算ができてしまうからです。この計算に、施工状況は含まれないので、例えば、性能の良い断熱材が、雑な施工がされていて、素材本来の断熱能力を発揮できない場合は、UA値通りの快適さではなくなる場合がある、という事です。
春日井市でも高い断熱性能の注文住宅で夏涼しく、冬暖かい暮らしを
断熱材は、使うだけではなく、能力を発揮出来る施工管理があってこそ、初めて建物の性能を担保出来るのです。そして、ランニングコストに大きく関わる為、未来の選択をしている事と捉えておく事が重要です。
R+house春日井が暮らしのサポートをしている春日井市で注文住宅を建てられる場合も、快適な暮らしのためには高い断熱性能が重要です。春日井市で高断熱住宅での家づくりをお考えの方はぜひ弊社の断熱性能の高い家づくりについてもご覧ください。
>>R+house春日井の高断熱住宅について詳しくはこちら
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次回、②気密では、この施工性が重要な事にも触れていますので、そちらも是非一読頂ければ幸いです。
それでは、皆様が後悔しない夢の家づくりを叶えられますように。
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冒頭でもお話しした前回のコラムはこちらからご確認ください↓
関連記事:性能って何?
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