性能は価格と比例する?!
ズバリ!性能にはいくつもの種類があるんです。
①断熱
②気密
③耐震(免震・制振)
④換気
⑤日射遮蔽
⑥防蟻
⑦メンテナンス
⑧劣化
⑨耐火
⑩防音
②気密
③耐震(免震・制振)
④換気
⑤日射遮蔽
⑥防蟻
⑦メンテナンス
⑧劣化
⑨耐火
⑩防音
ざっと挙げてもこれだけあります。それぞれの性能については、また改めて掘り下げていきたいと思います。本日は、これら性能と価格についてみていきましょう!
A.性能は高いが高価
B.性能はそこそこで価格もそこそこ
C.性能は低く安価
概ねこの3タイプに分かれます。
A.性能は高いが高価
B.性能はそこそこで価格もそこそこ
C.性能は低く安価
概ねこの3タイプに分かれます。
「性能が高くても安価なものはないの?」なんて思われたかもしれませんが、残念ながら、私が今まで見てきた中で、その様に判断出来たものはありません。もしあるのであれば、それは誰かの発言ではなく、UA値、C値、耐震、dB、など数値で証明されたものを確認することをお勧めします。
劣化と施工性
さて、このABCの3タイプ、これにも分かりにくい差が潜んでいます。それは【劣化】と【施工性】です。劣化は、何にでも起きます。永遠はないという事です。劣化により性能が低下するものが多く、光熱費や修繕費などランニングコストに関わってきます。
外壁を例に挙げて見てみましょう。戸建て住宅に限っても外壁仕上げには、タイル、大壁、左官仕上げ、塗装といったサイディング下地のものと、それ以外にも、金属サイディング、陶板サイディング、板金などがあります。これらは木造や2×4、軽量鉄骨造に寄せて取り上げました。コンクリート造になるとまた違う物も出てきますので、今回は割愛します。
さて、外壁は常に過酷な環境にさらされていますが、その分、性能や劣化に強く関わってきます。前途したランクにざっと分けて、メリットとデメリットを見ていきましょう。
A.性能は高いが高価
タイル系・陶板サイディング
・メリット: 耐劣化能力
・デメリット: 高価・否柔軟性・崩落事故・修繕費
・メリット: 耐劣化能力
・デメリット: 高価・否柔軟性・崩落事故・修繕費
タイルは陶器で出来ている物が多く、硬くて劣化しにくいです。しかし、硬さが裏目に出ると、クラックや崩落事故、修繕費は高価になり、部分修繕は同じタイルが廃盤になってしまい、ツギハギな修繕になりがちです。
B.性能はそこそこで価格もそこそこ
板金系
・メリット: 耐劣化能力・施工
・デメリット: 傷・ヘコミ・修繕
・メリット: 耐劣化能力・施工
・デメリット: 傷・ヘコミ・修繕
近年ガルバリウム鋼板という合金が主流で、見た目は昔よく見かけたトタンの様ですが、トタンより硬くて耐錆性に優れています。塗装も溶融式なので、通常の塗装より密着力と耐劣化能力は高いです。ただ、傷が付いたり、ヘコんだりしたものを取り替える、又は修繕するのはそれなりの技術が必要ですし、塗替えも通常の塗替えでは密着力を発揮出来ず、下地の処理に費用が掛かります。
C.性能は低く安価
塗装系
・メリット: 安価・塗替え・低修繕費
・デメリット: 耐劣化能力
・メリット: 安価・塗替え・低修繕費
・デメリット: 耐劣化能力
とにかくお値打ちで、選べる種類も色のレパートリーも広いのが特徴です。近年では、フッ素やセラミックなど汚れや劣化に対して強い能力を発揮する塗料もありますが、特殊塗料は塗替えのタイミングでお値打ちな塗料を選べなかったり、塗替え業者の知識不足で、そのまま塗装してしまい劣化や塗ムラなどのクレーム事案になる事もしばしば。
いかがですか?
ちなみにこの3タイプ以外に、書かなかった左官仕上げや大壁は、性能よりも美観によっているので、今回はわかりやすくするため省かせて頂きました。
まとめ
性能とは様々で、準備している時にその効果はすぐには見えず、未来に体感するタイミングが待っています。
能力よりデザイン性に偏る物もあれば、必要以上の性能はコストの負担となってしまうこともあります。例えば軽自動車にトラックのフレーム(骨組)だと相当な強さがある事はイメージ出来ると思いますが、それによって重量は相当重くなって、燃費やタイヤの摩耗も早くなりそうです。あればある程に良いと思いきや他の性能の足枷になってしまっては本末転倒ですよね。
また、材質自体に性能があっても施工能力が低い事で、最低不可欠の性能が担保出来ていないなんて事も。性能には、素材能力と施工能力が重要ですが、分かりにくく立証しにくいので、きちんと知って、求める性能をご自身で決める事が重要です。
丁度良い塩梅の[私のモノサシ]を持って下さい。
信頼出来るセカンドオピニオンを探して、失敗しない家づくりを叶えてください。