高性能な住宅って? Part 5
こんにちは。これまで、お家の悩みトップスリーである温度の悩みについて、熱の伝わり方3種類①『伝導』 ②『対流』 ③『放射』を水筒の構造を例に挙げてお話しをさせて頂きました。
ここからは、水筒を建物に置き換えて考えてみましょう。
ここからは、水筒を建物に置き換えて考えてみましょう。
水筒を建物に置き換えて考える
真空層のある水筒は、唯一放射熱にだけ影響を受けるとお話しいたしましたが、建物は真空にはなりません。従って、熱の伝わり方3種類、どれも対策しなければいけません。そこで、いかに外気から室内の温度を守るかをお話し致します。まず、室内温度を守る材料と言えば、真っ先に思い当たるのが【断熱材】では無いでしょうか。住宅の断熱材には大きく分けて4タイプあります。
①グラスウール・ロックウール(鉱物系ふとん型)
②ウレタンフォーム(プラスチック系吹付型・板型)
③セルロースファイバー(自然系吹込み型)
④フェノールフォーム(フェノール樹脂、板型)
②ウレタンフォーム(プラスチック系吹付型・板型)
③セルロースファイバー(自然系吹込み型)
④フェノールフォーム(フェノール樹脂、板型)
よく「どれが1番性能が良いですか?」というご質問を頂きます。ここ重要です!!
どれも性能はありますし、価格もまちまちで、もちろん性能には差があります。しかし、重要なのは施工、すなわち現場での取り付け方の正しさです!施工に性能を大きく左右させる理由があるのです!そして、金額と性能にも大きな信頼関係があるのです!
どれも性能はありますし、価格もまちまちで、もちろん性能には差があります。しかし、重要なのは施工、すなわち現場での取り付け方の正しさです!施工に性能を大きく左右させる理由があるのです!そして、金額と性能にも大きな信頼関係があるのです!
①グラスウール・ロックウール(ふとん型)
・安価だが能力を発揮するための隙間処理が難しい。(特に屋根、水平部)
・壁面、水平面に施工可能
・痩せ、沈下の現象が見られる。(施工が簡単だと言う建設会社は要注意です!)
・壁面、水平面に施工可能
・痩せ、沈下の現象が見られる。(施工が簡単だと言う建設会社は要注意です!)
②ウレタンフォーム(吹付型)
・安価で性能を発揮しやすいが、専門技術者が施工
・自由発泡により密度と厚みが不均等
・接着性があるので水平面でも施工可能
・工期が1〜2日延長する。
・自由発泡により密度と厚みが不均等
・接着性があるので水平面でも施工可能
・工期が1〜2日延長する。
③セルロースファイバー(吹込み型)
・割と材料は安価で性能を発揮しやすいが
②よりも更に技術者が少なく施工費は高価
・壁面、水平面の施工が可能、防虫性があり燃えにくい。
・粉体の自重から沈下(隙間)部分の断熱性能が下がる。
・工期が3〜5日延長する。
②よりも更に技術者が少なく施工費は高価
・壁面、水平面の施工が可能、防虫性があり燃えにくい。
・粉体の自重から沈下(隙間)部分の断熱性能が下がる。
・工期が3〜5日延長する。
④フェノールフォーム・ウレタンフォーム(板型)
・高価だが、板状なので能力を発揮させやすい。
・劣化性がほとんど無く燃えにくい(炭化)
・ガス気泡で気泡も細かく劣化と伝導、対流、放射に強い。
・壁面、水平面の施工が可能
・劣化性がほとんど無く燃えにくい(炭化)
・ガス気泡で気泡も細かく劣化と伝導、対流、放射に強い。
・壁面、水平面の施工が可能
この様に金額や能力には違いがありますが、重要なのは性能を発揮した施工と言えます。営業の方が「うちは大丈夫」とおっしゃっても、鵜のみにはせず確認したいですね。確認方法は次回以降にお話しします♪
さて、次回の高性能な住宅って? Part 6は『性能を発揮した施工』についてお話しします!それでは、今回も最後まで読んで頂き有難うございます!では!
さて、次回の高性能な住宅って? Part 6は『性能を発揮した施工』についてお話しします!それでは、今回も最後まで読んで頂き有難うございます!では!
注意:この投稿は技術者、あるいはプロ建築家に向けたものではありません。