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家づくりノウハウ
2023.01.22

高性能な住宅って? Part 5

内装の写真
高性能な住宅って? Part 5
R+house春日井より建築家住宅の情報を発信。「高性能な住宅って? Part 5」の詳細ページです。R+house春日井は名古屋市、春日井市の注文住宅を手掛けております。住まいづくりのご検討をしていましたらお気軽にお問い合わせください。

目次

高性能な住宅って? Part 5

こんにちは。これまで、お家の悩みトップスリーである温度の悩みについて、熱の伝わり方3種類①『伝導』 ②『対流』 ③『放射』を水筒の構造を例に挙げてお話しをさせて頂きました。
ここからは、水筒を建物に置き換えて考えてみましょう。

水筒を建物に置き換えて考える

真空層のある水筒は、唯一放射熱にだけ影響を受けるとお話しいたしましたが、建物は真空にはなりません。従って、熱の伝わり方3種類、どれも対策しなければいけません。そこで、いかに外気から室内の温度を守るかをお話し致します。まず、室内温度を守る材料と言えば、真っ先に思い当たるのが【断熱材】では無いでしょうか。住宅の断熱材には大きく分けて4タイプあります。
①グラスウール・ロックウール(鉱物系ふとん型)
②ウレタンフォーム(プラスチック系吹付型・板型)
③セルロースファイバー(自然系吹込み型)
④フェノールフォーム(フェノール樹脂、板型)
よく「どれが1番性能が良いですか?」というご質問を頂きます。ここ重要です!!
どれも性能はありますし、価格もまちまちで、もちろん性能には差があります。しかし、重要なのは施工、すなわち現場での取り付け方の正しさです!施工に性能を大きく左右させる理由があるのです!そして、金額と性能にも大きな信頼関係があるのです!

①グラスウール・ロックウール(ふとん型)

・安価だが能力を発揮するための隙間処理が難しい。(特に屋根、水平部)
・壁面、水平面に施工可能
・痩せ、沈下の現象が見られる。(施工が簡単だと言う建設会社は要注意です!)

②ウレタンフォーム(吹付型)

・安価で性能を発揮しやすいが、専門技術者が施工
・自由発泡により密度と厚みが不均等
・接着性があるので水平面でも施工可能
・工期が1〜2日延長する。

③セルロースファイバー(吹込み型)

・割と材料は安価で性能を発揮しやすいが
 ②よりも更に技術者が少なく施工費は高価
・壁面、水平面の施工が可能、防虫性があり燃えにくい。
・粉体の自重から沈下(隙間)部分の断熱性能が下がる。
・工期が3〜5日延長する。

④フェノールフォーム・ウレタンフォーム(板型)

・高価だが、板状なので能力を発揮させやすい。
・劣化性がほとんど無く燃えにくい(炭化)
・ガス気泡で気泡も細かく劣化と伝導、対流、放射に強い。
・壁面、水平面の施工が可能

この様に金額や能力には違いがありますが、重要なのは性能を発揮した施工と言えます。営業の方が「うちは大丈夫」とおっしゃっても、鵜のみにはせず確認したいですね。確認方法は次回以降にお話しします♪
さて、次回の高性能な住宅って? Part 6は『性能を発揮した施工』についてお話しします!それでは、今回も最後まで読んで頂き有難うございます!では!
注意:この投稿は技術者、あるいはプロ建築家に向けたものではありません。

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