今回は気密です!
気密って言葉は割と知られていますが、それがどんな性能なのか、あまりイメージ出来ていない方も少なくないと思います。というわけで、本日は改めてどういう性能なのかも含めてお話しします!
そんな気密の要点は、
① 熱橋
② C値
③ 断熱材とセット
でお届けします!
② C値
③ 断熱材とセット
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気密で重要な3ポイント
①熱橋を防いでカビ予防〜壁体内結露は危険〜
熱橋とは外気温と内気温がつながる橋を言います。橋といっても目に見えないので橋の姿はありませんが、対岸と隔たるはずを繋げる意味で、この場合はマイナスイメージの使い方なので、対岸同志の温度を繋げてしまう橋 とイメージして下さい。この熱橋、橋としては見えませんが、現象としてしばしば見る事が出来ます。それが、結露です。
結露とは?
結露は空気に含まれた飽和水が冷やされる事で、低い温度の物体の表面に水になって現れます。温度の違う物同士がつながって出来る現象、熱橋がおきた現れです。この現象は屋内の窓ガラスで見かける事がありますが、まさに外の冷たい空気によって、室内の空気が冷やされて、窓ガラスに飽和水が現れているんですね!窓ならまだ、見えている場所だから良いですが、これが目に見えない場所で起こるとどうなるでしょう?そう、その代表が「壁体内結露」です。この壁体内結露が起きてしまうと大変です。目に見えないのですから、知らないうちにカビが生え、そのカビ菌を餌にシロアリが住み着いて、いつのまにかシロアリの温床になってしまいます。
この熱橋を防ぐには、家の建築時に施工で叶える事が一番お値打ちで、しかも耐久性も一緒に叶えられることになります。では、どんな施工かというと、それが「気密工事」です。この気密工事がしっかりできる工務店を選んでいただきたいですね。当然、気密施行を理解できていて普段から気密工事を行なっている施工会社である事が条件になります。
②気密を測るC値は実測が必須〜気密測定の重要性〜
C値とは、気密能力を数値化した実測値を言います。この計測は、専用の機械を使って数値化しますが、工事のタイミングとが重要だと言う事と、各建物毎に施工具合が違いますから、必ず実測である必要があります。
工事のタイミングは、内装下地壁、それはプラスターボードやベニアなど、仕上げ素材が施工される前です。上棟が終わり、断熱工事が終わり、気密工事が終わり、内装工事に取り掛かる前に気密検査を行います。
気密測定が内装工事の前なのはなぜ?
なぜそのタイミングが重要なのか。それは[気密は断熱層で施工する必要があるから]なんです。断熱材は断熱層にあって、プラスターボードや壁紙で気密を取ると、断熱材の部屋側とプラスターボードの裏側、すなわち壁の中で外気と内気がぶつかる場所が生まれます。それは、壁体内結露を発生させる構造になってしまうからです。見えない場所での結露は、木腐りを発生させてカビ菌がシロアリの温床になったり、換気によって、カビ菌が部屋の中に取り込まれ、アレルギーや病気のキッカケになってしまいます。
よく、ダクト式換気システムはダクト内にカビが発生してアレルギーの温床になる為、ダクトレスの方が秀でているかのようなコラムを見かけますが、それはダクトが云々の前に、気密が取れていないことと、断熱があまく、熱交換が出来ず、ダクトや換気機具の中で熱橋が発生し結露を誘発してしまった結果なのです。
これまでも、気密測定の様子をブログでご紹介していますので、参考までにご覧ください↓
参考記事:「気密測定の結果、C値は0.2!!」気密測定のようすをご紹介しています
これまでも、気密測定の様子をブログでご紹介していますので、参考までにご覧ください↓
参考記事:「気密測定の結果、C値は0.2!!」気密測定のようすをご紹介しています
③高気密な家は高断熱とセットで考える
断熱材とセットとは、気密の良し悪しは、材料というより施行方法が大きく左右します。断熱材は文字通り断熱してくれる材料です。ですから、気密は断熱と同じ場所でなければ効果を発揮しません。よく、内装の壁(近年はプラスターボードを多用)を貼った状態や、工事がほぼ完成した状態で気密測定をする話をききますが、実はこれではあまり意味はありません。理由は、②C値でお伝えした通り、仮に部屋の内側で気密を計測して数値が良かったとしても、実は壁の外側で外気が断熱材に触れてしまっていたら、壁の中に熱橋が生まれて、目に見えない壁の中の結露が発生する可能性が高くなるから、です。
気密は熱橋を防いでこそ、その意味が発揮されます。外気から人を守る為に、家の中では快適な温度を作ります。
夏は涼しく、冬は暖かく。それが熱橋によって外気に奪われると当然、光熱費は上がります。それが今度は、ランニングコストのリスクになるのです。
高気密な家を建てるには
気密は、未来の為に、正しく施工して、必ず正しいタイミングでの検査を行い検査結果を残しましょう。未来の為にやっておく事の代表です。
蒸し暑い季節に備えて
名古屋に隣接している春日井市は、盆地ではないですが、夏場の南東風が名古屋市を通過して届くため、ヒートアイランド現象でより熱を帯びた空気が、蒸し暑さを助長していますよね。断熱・気密の良い家は、空気のまわりが早いため、エアコンを付けるとあっという間に家中が涼しくなります。また、空気が外に逃げていきにくい分、部屋の温度も保ちやすいので、一度冷えた部屋はエアコンを切ったとしても、すぐに暑くはならないんです!性能の良い家はランニングコストがかからない、という所以です。
それでは、皆様が後悔しない夢の家づくりを叶えられますように。
それでは、皆様が後悔しない夢の家づくりを叶えられますように。
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冒頭でもお話しした前回のコラムはこちらからご確認ください↓
参考記事:「性能って何? R+house春日井 代表の小寺が分かりやすくお伝えします!」
参考記事:「性能って何? R+house春日井 代表の小寺が分かりやすくお伝えします!」
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