防音のタイプ
これから家づくりするなら、防音のしっかりした家にしたい、と思うのはごく自然なことですよね。ここまで見てきたよくある騒音に対して、どう対処すればよいのでしょう。
部屋自体を防音する
家からの音漏れを減らすには、音を通しにくい壁にして、なるべく隙間をなくすことが大切です。もう、お気づきの方がいらっしゃるかと思いますが、家の断熱性能と気密性能を高くすることで、自ずと防音効果も得られるのです。
弊社では、ネオマフォーム85mmの断熱材を使い、Ua値は0.4程度、C値も0.4程度の標準性能となりますが、室内で外を走る車の音はほとんど気になりません。逆に、静かすぎて雨が降ってきたのにも気づかないくらいで、洗濯物の外干しは注意が必要です^^ なので、家の中の音漏れが気になる、または、外の音が気になるという場合は、断熱・気密性能の良い家であれば、それだけで防音対策はクリアになります。
家の中で、防音室を作りたい場合
①既成の防音室(BOX型)を置く
高い防音性の個室を家の中に入れてしまうという方法。大きさにもよりますが、比較的費用を抑えられる且つ工期も短くてよいのはメリットですが、BOXの配置場所によってはデッドスペースができてしまう可能性が高いのがデメリットと言えます。
②該当の部屋を防音施工する
例えば、
・入口扉を防音扉にする。
・壁、天井に防音パネル(吸音パネル)を貼る。
・壁、天井に防音効果の高い繊維系断熱材を入れる。
・壁を二重構造にする。
・床にフロアカーペットを敷く。
などが挙げられます。この中で、何を採用していくかというのは、「何のための防音なのか」をはっきりさせて、その用途に応じた対策が必要になってきます。それによって、適した素材や施工方法も変わるため、費用も大きく違ってきます。
また、ある人は気にならないという音の大きさが、別の人にはとてもうるさく感じるなど、「聞こえ方」はとても個人差が大きいものです。音の大きさを表す「dB(デシベル)」での区分けをよく見かけますが、あくまで目安といえるでしょう。
<音の大きさ目安>
▶静か(20~30dB)
人がささやく声
▶普通(50~60dB)
普通の会話
▶うるさい(70~80dB)
走行中の電車内、パチンコ店内
▶きわめてうるさい(90~100dB)
騒々しい工場の中、電車が通るガード下
※ジェット機のエンジン近く(120dB)