3つの地震想定
春日井市の地震防災マップには、3つの想定地震の予測震度が示されています。地震が発生した際に必要な情報もたくさん掲載されていますので、今回は、このマップを引用しながら春日井市の特徴や、耐震についてお話ししたいと思います。
それではさっそく、3つの地震想定モデルを、ひとつずつ見ていきましょう。
それではさっそく、3つの地震想定モデルを、ひとつずつ見ていきましょう。
1.南海トラフ地震(理論上最大想定モデル)
このモデルは、「命を守る」という観点で想定外をなくすことを念頭に地震対策を講じることが不可欠であることから、あらゆる可能性を考慮して想定した最大クラスの地震としています。
このモデルの地震が発生した場合、春日井市内の最大震度は、6弱の揺れが想定されます。
この地図の見方として、みずいろが塗られている地域は比較的揺れが小さくて震度5弱、きみどり色に塗られた部分は、震度5強、はだいろ部分が一番大きい揺れが想定されていて震度6弱になります。
この地図を見る限りで言いますと、春日井市の東側は比較的揺れの小さい「きみどり」や「みずいろ」が多いことが分かります。エリアで言うと、坂下町や高蔵寺方面になります。
では、愛知県全体の想定はどうなっているのでしょうか?
それがこちらです。
やはり海沿いの地域は、震度6強のオレンジ色や震度7の赤が多く目立ちます。春日井市は、左上に黒く縁どられた蝶々の形をした地域なので、愛知県全体でみると、沿岸部より揺れは小さいのが分かります。
このモデルの地震が発生した場合、春日井市内の最大震度は、6弱の揺れが想定されます。
この地図の見方として、みずいろが塗られている地域は比較的揺れが小さくて震度5弱、きみどり色に塗られた部分は、震度5強、はだいろ部分が一番大きい揺れが想定されていて震度6弱になります。
この地図を見る限りで言いますと、春日井市の東側は比較的揺れの小さい「きみどり」や「みずいろ」が多いことが分かります。エリアで言うと、坂下町や高蔵寺方面になります。
では、愛知県全体の想定はどうなっているのでしょうか?
それがこちらです。
やはり海沿いの地域は、震度6強のオレンジ色や震度7の赤が多く目立ちます。春日井市は、左上に黒く縁どられた蝶々の形をした地域なので、愛知県全体でみると、沿岸部より揺れは小さいのが分かります。
南海トラフ沿いの地震発生の歴史
静岡県の駿河灘沖を震源とする東海地震は、これまで100年~150年おきに発生を繰り返してきましたが、近年は発生していないため、近い将来に再び発生すると言われています。また、南海トラフと呼ばれる海溝沿いでは、東海地震の他に東南海地震や南海地震などが発生する可能性があります。
これらが連動して発生した場合には、東北地方太平洋沖地震(平成23年3月11日)と同等のマグニチュード9クラスの巨大地震が発生する可能性があります。巨大地震発生に備えて十分な警戒と準備が必要です。(春日井市発行防災マップより引用)
これらが連動して発生した場合には、東北地方太平洋沖地震(平成23年3月11日)と同等のマグニチュード9クラスの巨大地震が発生する可能性があります。巨大地震発生に備えて十分な警戒と準備が必要です。(春日井市発行防災マップより引用)
2.南海トラフ地震(過去地震最大モデル)
次に、これまでに実際発生した地震で、規模の大きいもの※を重ね合わせたモデルを見てみましょう。
※宝永地震、安政東海地震、安政南海地震、昭和東海地震、昭和南海地震の5地震
こちらの実績では、春日井市内のほとんどの地域が震度5強だったことが分かります。一部、春日井市役所の少し北側である八田町のあたりと、勝川駅の南西に位置する御幸町あたりが震度6弱の実績があることが分かります。つまり、今後発生が想定される南海トラフ地震は、これまで発生したどの地震よりも、揺れが大きいということです。
※宝永地震、安政東海地震、安政南海地震、昭和東海地震、昭和南海地震の5地震
こちらの実績では、春日井市内のほとんどの地域が震度5強だったことが分かります。一部、春日井市役所の少し北側である八田町のあたりと、勝川駅の南西に位置する御幸町あたりが震度6弱の実績があることが分かります。つまり、今後発生が想定される南海トラフ地震は、これまで発生したどの地震よりも、揺れが大きいということです。
3.春日井市直下の地震
最後は、春日井市の直下で地震が発生した場合を想定したモデルを見てみましょう。
春日井市内には、現在のところ、活断層は確認されていません。ただ、日本の内陸部では、いつ、どこで地震が起こっても不思議ではないと言われていることから、万一を想定しています。
このモデルの地震が発生した場合、春日井市内最大震度は6強の揺れが想定されます。
春日井市の直下となると、ほぼ全地域で震度6弱、中央線の勝川駅、春日井駅、神領駅付近は震度6強となっています。かろうじてきみどり色の震度5弱地域は、高座山や弥勒山となるので、居住地域は春日井市内全域が激しい揺れに見舞われる想定になると言えます。
春日井市内には、現在のところ、活断層は確認されていません。ただ、日本の内陸部では、いつ、どこで地震が起こっても不思議ではないと言われていることから、万一を想定しています。
このモデルの地震が発生した場合、春日井市内最大震度は6強の揺れが想定されます。
春日井市の直下となると、ほぼ全地域で震度6弱、中央線の勝川駅、春日井駅、神領駅付近は震度6強となっています。かろうじてきみどり色の震度5弱地域は、高座山や弥勒山となるので、居住地域は春日井市内全域が激しい揺れに見舞われる想定になると言えます。
震度と人の体感は?
春日井市の地震防災マップでは、震度階級と人の体感が分かりやすく表示されています。
震度5弱:物につかまりたいと感じる。
震度5強:物につかまらないと歩くことが難しい。
震度6弱:立っていることが困難になる。
震度6強・7:立っていられず、這わないと動けない。飛ばされることもある。
震度5弱:物につかまりたいと感じる。
震度5強:物につかまらないと歩くことが難しい。
震度6弱:立っていることが困難になる。
震度6強・7:立っていられず、這わないと動けない。飛ばされることもある。
地震に備える、「命」を守る
地震のモデルによる地域特性を把握できたら、次は「減災対策」です。家そのものの耐震強度を高めたり、家具の転倒防止を施したり、今できることをやっておくことで、地震による被害を最小限に抑えることができます。
住宅の耐震化
建物の倒壊は、地震による大きな被害のひとつであると言われています。その原因は、古い建築基準で建てられていることや、配置のアンバランス、老朽化などが挙げられます。では、倒壊を防ぐにはどうすればよいでしょうか。
まずは、建築された年を確認し、旧耐震基準で建てられている場合は、耐震診断を受けて、改修することをお勧めします。
まずは、建築された年を確認し、旧耐震基準で建てられている場合は、耐震診断を受けて、改修することをお勧めします。
旧耐震基準とは
昭和56年5月31日までの建築確認において適用されていた基準のこと。震度5強程度の揺れでも建物が倒壊せず、破損したとしても補修することで生活が可能な構造基準として設定されている。技術的には、建物自重の20%の地震力を加えた場合に、構造部材に生じる応力が構造材料の許容応用力以下であるかどうかで判断される。
なお、新耐震基準は、震度6強~7程度の揺れでも倒壊しないような構造基準として設定されている。(参照元:株式会社 不動産流通研究所)
なお、新耐震基準は、震度6強~7程度の揺れでも倒壊しないような構造基準として設定されている。(参照元:株式会社 不動産流通研究所)
春日井市の木造住宅の無料耐震診断・耐震改修費補助
春日井市では、昭和56年5月31日以前に着工された在来軸組工法・伝統工法の木造住宅を対象に、専門家(県の講習を受け、登録された耐震診断員)による無料耐震診断を行っています。
市の無料耐震診断を受けて、判定値が1.0未満(倒壊する可能性がある)と診断された住宅を対象として、判定値を1.0以上(一応倒壊しない)とする耐震改修費用の一部を補助しています。
■補助制度について詳しく知りたい方はこちら
市の無料耐震診断を受けて、判定値が1.0未満(倒壊する可能性がある)と診断された住宅を対象として、判定値を1.0以上(一応倒壊しない)とする耐震改修費用の一部を補助しています。
■補助制度について詳しく知りたい方はこちら
家の中の安全対策
また、家の中を見渡して今すぐできることを確認しましょう。
・家具が倒れることで入口を塞いでしまわないように配置する。
・就寝中に地震が発生した場合には、家具の下敷きになることもあるため、寝室にはできるだけ家具類を置かないようにしましょう。
・L字金具などで家具を固定しましょう。
・テレビなどの家電は、耐震マット(ゲル)を使用して、倒れないように固定しましょう。
・就寝中に地震が発生した場合には、家具の下敷きになることもあるため、寝室にはできるだけ家具類を置かないようにしましょう。
・L字金具などで家具を固定しましょう。
・テレビなどの家電は、耐震マット(ゲル)を使用して、倒れないように固定しましょう。
いざという時の避難所は?
もしもの場合に備えて、家から近い避難所の位置や経路は、家族で確認しておくことが必要です。先に掲載した地震モデルの地図には、各地域の避難所や、救急病院、消防署の位置も掲載されています。地図上で数字が書いてある青や緑やピンクのマークがそれです。掲載している図は、数字までは見えづらいので、実際の春日井市地震防災マップをダウンロードしてご確認ください。他にも、イラスト付きの防災用品チェックリストや、連絡先などを記入する欄が付いていますので、いざという時のために、ぜひご活用ください。
注文住宅を建てる際に気を付けたいポイント
家の老朽化などで、「建て替え」を選択される場合もあると思います。その際、安心して暮らせる家にするためのポイント3つをお伝えします。
①地盤のチェックとリスクのない地盤改良を!
どれだけ家が頑丈でも、家が載っている地盤がゆるくては、地盤沈下が起きて家が傾いてしまう可能性があります。必ず、解体後には地盤調査を行って強度を確認しましょう。
そこで地盤がゆるいと判断された場合、地盤改良の方法についても慎重に選びましょう。中でも改良工事にセメントを使うと、発がん性物質の六価クロムが発生してしまう場合があります。もし、六価クロムが発生してしまうと、健康上の問題もありますが、何より土地の資産価値が下がってしまうことが大きなリスクになってしまいます。
地盤改良には、セメント以外にも天然砕石を使った工法もあります。天然砕石なので、地球にも優しく、隙間に水を通すので液状化にも強いと言われています。
■天然砕石の地盤改良について詳しく知りたい方はこちら
そこで地盤がゆるいと判断された場合、地盤改良の方法についても慎重に選びましょう。中でも改良工事にセメントを使うと、発がん性物質の六価クロムが発生してしまう場合があります。もし、六価クロムが発生してしまうと、健康上の問題もありますが、何より土地の資産価値が下がってしまうことが大きなリスクになってしまいます。
地盤改良には、セメント以外にも天然砕石を使った工法もあります。天然砕石なので、地球にも優しく、隙間に水を通すので液状化にも強いと言われています。
■天然砕石の地盤改良について詳しく知りたい方はこちら
②家を支える住宅基礎が大切!
住宅基礎も、地盤と同様に建物を支える重要な役割を担います。建物を支える強度を、基礎も含めた構造計算で確認できているかどうかはチェックポイントです。
また、基礎は熱を伝えやすいコンクリートでできているので、基礎が外気と触れる状態だと、冬場は床から底冷えがしてきます。これを解消するには、外気と触れないようにする「基礎断熱」がされていることがポイントとなります。
また、基礎は熱を伝えやすいコンクリートでできているので、基礎が外気と触れる状態だと、冬場は床から底冷えがしてきます。これを解消するには、外気と触れないようにする「基礎断熱」がされていることがポイントとなります。
③家具はできるだけ造り付けに!
家の中の安全対策では、今ある家具を固定しましょう、と先述しましたが、これから家を建てるの場合は、棚やタンスが地震の揺れで、倒れてくることがないように、最初から壁に固定されている造り付け家具をお勧めします。下の写真は、廊下の壁を有効活用した棚の例となります。
テレビも壁掛けにすることでスッキリした空間が生まれます。
テレビも壁掛けにすることでスッキリした空間が生まれます。
gate×R+house春日井にご相談ください
私たちは、健康住宅を増やし、永く健やかに暮らせる環境づくりに貢献したいと考えています。
今年元旦の震災について、日々報道されるニュースに胸を痛めながら、家の耐震性能はやはり欠かせないものであり、その重要性を伝えて、安心できる家をご提供していかなければ、と強く感じています。
私たちがご提供する新築は、耐震等級3(最高グレード)を標準としています。また、建物だけでなく、建物を支える基礎にもこだわりをもっています。
今年元旦の震災について、日々報道されるニュースに胸を痛めながら、家の耐震性能はやはり欠かせないものであり、その重要性を伝えて、安心できる家をご提供していかなければ、と強く感じています。
私たちがご提供する新築は、耐震等級3(最高グレード)を標準としています。また、建物だけでなく、建物を支える基礎にもこだわりをもっています。
高性能基礎ハイストロング
耐震・浸水・シロアリなど、さまざまなリスクに対応し、収納力も兼ね備えた高性能基礎を採用しています。特設ページでは、通常基礎との違いなども分かりやすく解説していますので、是非ご覧ください。
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この基礎を施工するためには、必ず構造計算(許容応力度計算)が必要になるため、根拠を持って安心をご提供しています。
新築以外のリフォーム・リノベーションでも、耐震を踏まえたご提案をしていますので、ご興味のある方は、お気軽にご連絡ください。お待ちしております。